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常に考えて生きていく・・・




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虹色ほたる 永遠の夏休み   川口雅幸著 アルファポリス出版



出版社 / 著者からの内容紹介
一年前に交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを取りに来た山奥のダムで足をすべらせる。目を覚ましたユウタの前には、一人の小さな女の子とダムに沈んだはずの村が。どうやら三十年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしい。そしてそれはユウタにとって、かけがえのないもう一つの夏休みのはじまりだった……誰の心にもある永遠の夏休みを描いた感動ファンタジー

 

トーマスの書評

 偶然立ち寄った本屋で出会った。新幹線のなかで読む本がなかったので、買ったのだが、読み始めると最後まで止まらなかった。

 いわゆるタイムスリップものであるが、それだけでは終わらない。古き良き日本の原風景と、無駄なダム建設によって奪われた貴重な自然。そして、ひとびとの心。それを懐かしく思い出す。

 そして、なによりも生きることの大切さを教えてくれる。病床で、この本を読んだひとが勇気づけられたというが、まさに、そんな本である。最後は、感動で涙が止まらなかった。ぜひ一読を薦めたい。

 

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